アジア調査会シンポジウム「台湾と国際社会 台湾社会の動向を視野に」が開催

アジア調査会シンポジウム「台湾と国際社会 台湾社会の動向を視野に」が開催


発表する劉世忠・台湾貿易センター(TAITRA)副董事長

 一般社団法人「アジア調査会」が主催するシンポジウム「台湾と国際社会 台湾社会の動向を視野に」が10月12日、東京・内幸町の日本プレスセンターで開催され、台湾の国際参加や新南向政策の成果などについて話し合った。

 同シンポジウムでは台湾貿易センター(TAITRA)副董事長の劉世忠氏、日本貿易振興機構アジア経済研究所副主任研究員の竹内孝之氏、東京外国語大学大学院総合国際学研究院准教授の小笠原欣幸氏、「毎日新聞」論説室専門編集委員の坂東賢治氏らがパネリストを務めた。

 このなかで劉氏は、台湾の国際参加について、国際機関への正式加盟以外にも人道的、実質的、有意義、機能的な参加方法があり、農漁業支援、災害救援、自由・民主主義の価値観同盟、国際的な漁業資源保護、伝染病の予防、国際気候変動の対策などの分野で柔軟に参加する努力を続け、国際貢献を果たしていることや、正式な国交がない国とは「都市外交」が正式外交の不足を補う重要な役割を担っていることを強調した。また、台湾から東南アジアや南アジアの「新南向政策」対象国への輸出がここ5カ月間増加を続けており、蔡英文総統が「玉山フォーラム」の開催を通してアジアにおける台湾の地域的役割を改めて位置づけようとしていることを説明した。

 同シンポジウムではこのほか、竹内氏が「国際組織への参加をめぐる台湾の戦略と地位問題」、小笠原氏が「台湾社会の動向―台湾アイデンティティの定着」、坂東氏が「蔡英文政権の改革と台湾のソフトパワー」をテーマに発表し、台湾の国際機関参加をめぐる戦略や課題、台湾の国際活動の広がりに伴う台日関係などについて考察した。


左より、劉世忠・TAITRA副董事長、竹内孝之・日本貿易振興機構アジア経済研究所副主任研究員、坂東賢治・毎日新聞編集室専門編集委員、小笠原欣幸・東京外国語大学大学院総合国際学研究院准教授

《2017年10月13日》