IC乗車券「悠遊カード」、来年3月ネット決済可能に

IC乗車券「悠遊カード」、来年3月ネット決済可能に

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 中華民国(台湾)の金融監督機関である金融監督管理委員会(日本の省レベル、金管会)は26日、悠遊卡公司が「数位付(DGPAY)」と呼ばれるデジタル決済機能を付与した記名式交通系ICカード「悠遊カード(Easy Card)」を発行することを承認した。利用者は今後、所定の手続きを行えば、ネット通販での決済に記名式「数位付」カードを使用することが可能となる。但し、1回当たりの決済限度は1,000台湾元(約3,700日本円)の少額となる。交通系ICカードにデジタル決済機能が付与されるのは、台湾では初めてのこと。

 悠遊卡公司でも26日にニュースリリースを発表し、試験段階ではまず台北市のデジタル決済プラットフォーム「Pay.Taipei」での公共料金の支払い、オンラインゲーム大手の智冠科技(Soft-World)が展開するゲームカード「My Card」への課金、それにコンビニエンスストア大手ファミリマート(全家超商)でのチャージを始めると発表した。第二段階ではネット通販、フードデリバリーの決済プラットフォームでの支払いを可能とする。

 デジタル決済の限度額は、「悠遊カード」の使用限度と同様、1回当たり1,000台湾元、1日の利用は最大3回までとする。チャージ(入金)上限額は1万台湾元(約3万7,000日本円)。しかし、水道代、光熱費、市営駐車場の駐車料金など、台北市が定める公共料金の支払いについては使用上限を設けない。

 「数位付」カードの発行は、インターネットで申請を受け付ける。悠遊卡公司のアプリ「Easy Wallet」をダウンロードして会員登録を行い、必要事項を入力すれば、悠遊卡公司から後日、「数位付」カードが郵送される。デジタル決済機能はクラウドによって管理し、すべての決済はオンラインで行われるため、カードを紛失した場合もオンラインで手続きすることになる。

 金融監督管理委員会銀行局の王立群副局長によると、「数位付」カードと一般の「悠遊カード」には以下4つの大きな違いがある。

1.取引形態
 一般の「悠遊カード」はオフライン取引だが、「数位付」カードはオンライン取引となる。

2.使用方法と範囲
 一般の「悠遊カード」は実店舗や公共交通機関で使用することができる。「数位付」カードはオンライン環境、及びオンライン環境を備えた実体のある道路、公共交通機関で使用することができる。現在でも一般の「悠遊カード」は公共交通機関、コンビニ、デパートのフードコートなどで少額決済ができるようになっている。しかし、「数位付」カードは主にネットショップでの使用に限られる。悠遊卡公司は今後、実店舗での端末設置やシステム更新などを通して、「数位付」カードへの対応を進める方針で、そうなれば実店舗や公共交通機関の利用にも「数位付」カードを使用することが可能となる。

3.申請方法
 一般の「悠遊カード」は記名式と無記名式が選択でき、カード有効化の手続きを行わずに使用することができるが、「数位付」カードは記名式とし、且つカードの有効化手続きを行う必要がある。

4.決済方法
 一般の「悠遊カード」は非接触型決済だが、「数位付」カードは非接触型決済のほか、所有者のID及びパスワード、それにカードのスキャンを加えた決済の2種類がある。

Taiwan Today:2017年12月27日

写真提供:中央社
 金融監督管理委員会は26日、悠遊卡公司が「数位付(DGPAY)」と呼ばれるデジタル決済機能を付与した記名式交通系ICカード「悠遊カード(Easy Card)」を発行することを承認した。写真は「数位付」カードの裏面。